産業廃棄物処理業許可とは?
産業廃棄物処理業許可とは、産業廃棄物を収集、運搬、処分を行う企業にとって必要不可欠な許可です。
しかし、産業廃棄物処理業許可の具体的なイメージが湧かない方が多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、産業廃棄物処理業許可とは何か、その種類について解説します。
産業廃棄物処理業許可とは
産業廃棄物処理業許可は、廃棄物処理法に基づき、産業廃棄物の適正処理を行うために必要な許可です。
廃棄物処理法は環境保護と公衆衛生の維持を目的としており、無許可で他人から委託を受けて産業廃棄物を処理することは法律違反となります。
許可を取得することで、法的に認められた企業として事業を行うことができます。
また、許可の期間は5年であり、更新手続きが必要となります。
なぜ産業廃棄物処理業許可が必要なのか
では、なぜ産業廃棄物の処理には許可が必要なのでしょうか。
理由は環境保護と公衆衛生の維持という2点があげられます。
環境保護
産業廃棄物は環境に影響を与えることがあり、適切な処理が行われないと、土壌や水質の汚染、大気汚染などの環境問題を引き起こします。
そこで、産業廃棄物の処理を許可制とし、法に基づき適切に産業廃棄物の処理を行わせることで、環境への負荷を最小限に抑えることを目的としています。
公衆衛生の維持
産業廃棄物には有害物質が含まれていることが多く、不適切な管理は公衆衛生に重大な影響を及ぼします。
そこで、許可を持つ業者に適正な処理をさせることで、産業廃棄物の有害物質から、地域社会の安全と健康を守ることを目的としています。
産業廃棄物処理業の種類
産業廃棄物処理業は、収集運搬業と処分業の種類区分に分かれます。
処理運搬業と処分業の双方を行う場合は、それぞれ産業廃棄物処理業許可を受ける必要があるので、注意が必要です。
収集運搬業
収集運搬業は、他の業者から委託受けて、産業廃棄物を発生場所から処理施設まで運搬する業務です。
処分業
処分業は、産業廃棄物を安全化・最小化する中間処分及び埋め立てや海洋処分等の最終処分を行う業務です。
これは、環境への影響を最小限に抑えるため、厳格な基準に基づいて処理が行われます。
まとめ
産業廃棄物処理業許可は、環境保護と公衆衛生の維持を目的とした重要な許可であり、産業廃棄物処理業を行う場合には必須の許可です。
しかし、かかる認可を取得するにはさまざまな手続きが必要なので、どうしても手間がかかってしまいます。
そこで、迅速な手続きの観点から、専門家に手続きを依頼することをおすすめします。